どうも、ほとけと申します。

なんで社労士試験ってこんなに合格率が低いの?
今回はそんな方に向けて、
- 独学で社労士試験合格
- 士業事務所勤務
という私が、社労士試験の難易度を上げてている理由3つについて解説いたします。
社労士資格の概要については以下の記事を参考にどうぞ

社労士試験の概要
まずはじめに社労士試験の概要について説明します。
試験日、申込期間
毎年8月第4日曜に行われます。(2022年は8月28日)

社労士試験て、めちゃめちゃ暑いときにやるんよねぇ
ちなみに応募期間は毎年4月中旬頃から5月下旬までです。
忘れないように余裕を持って応募しましょう。
出題科目
試験は択一式と選択式の2つがあり、どちらも合格基準点(毎年変動)以上でなければなりません。
択一式の科目は、
この7科目、それぞれ10問ずつ70問出題されます。(徴収法に関しては択一式のみ出題)
一方、選択式の科目は、
以上8科目、それぞれ5問ずつ40問出題されます。

合計110問か…結構多いなぁ…
ちなみに試験時間ですが、選択式80分、択一式210分の計290分(約5時間)あります。

…(遠くを見つめる)

つらい現実から目をそらしている…
受験資格
基本的には大卒以上の方、もしくは在学中で62単位以上取得している方(別途条件あり)が受験資格を有する方になります。
また、行政書士などの国家資格試験に合格した方も受験することができます。
他にも受験資格を有する場合がありますので、「私は~の資格持ってるんだけど受験資格あるのかな…」という方は社労士試験オフィシャルサイトを御覧ください。
合格率について
過去の10年の合格率は以下になります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和元年 | 38428 | 2525 | 6.6% |
平成30年 | 38427 | 2413 | 6.3% |
平成29年 | 38685 | 2613 | 6.8% |
平成28年 | 39972 | 1770 | 4.4% |
平成27年 | 40712 | 1051 | 2.6% |
平成26年 | 44546 | 4156 | 9.3% |
平成25年 | 49292 | 2666 | 5.4% |
平成24年 | 51960 | 3650 | 7.0% |
平成23年 | 53392 | 3855 | 7.2% |
平成22年 | 55445 | 4790 | 8.6% |

うわ、合格率、結構低いのね…

平成27年は2%台とかになったりもしたけど、
最近は6%台で推移してるんやで。
それでも難関であることに変わりはないんやけどね。
社労士試験の難易度を上げている3つの理由
では、ここからは社労士資格が難関資格と言われる理由について解説します。
1.出題内容や範囲が広大
先程説明しましたが、社労士試験は基本的に労基法をはじめとしたメインの8つの法律と労働保険、社会保険の一般常識としてくくられる諸法律から出題されます。
試験のテキストとしては10科目で分けられていますね。
社労士試験学習あるあるとして、
1科目ずつ順番に勉強していき、10科目目を終えてからはじめに戻ると、

え、こんなの勉強したっけ…?
という感じで、あまりに範囲が広大なため最初に勉強したところを忘れてしまっている、というのがあるんですよね。
そのため、よく社労士試験は「皿回し」に例えられます。
社労士試験では、
- はじめに回したお皿が落ちないように(最初に学習した内容を忘れないように)
- 何度もお皿を回してあげないといけない(何度も復習しないといけない)
というところからこのような比喩が使われるんですね。

試験テキストも市販のもので1000ページ越えてたりするからなぁ。
その中の大事な部分を勉強するというだけでもなかなか大変よ。
2.学習に長期的計画と覚悟が必要
社労士試験に合格するためには平均800~1000時間必要と言われます。
仮に800時間勉強するとして、1日あたりの必要学習時間を計算すると、

いや、1日8時間とか働きながら絶対ムリでしょ…

働きながら半年で合格した!という方はいるみたいやけど、
現実的に考えると相当厳しいよねぇ。
もし半年で800時間を達成しようとした場合、具体的な生活に落とし込んでみると、
- 家に夜7時に帰り、
- 家事、お風呂を8時までに済ませ、
- そこから0時半までブッ通しで勉強、即就寝。
- 休みも最低ノルマをこなしつつ、平日にこなせなかった負債分を消化

ムリムリムリムリ

カタツムリ。
だからこそ早めに計画的に勉強していかなあかんのよ。
もちろん通勤時間とかのスキマ時間を有効に使うとかの工夫も必須やで。
1年間かけて勉強となると条件は易しくなりますが、学習期間が長期になるため、
- 学習計画を立てること
- 継続して学習していく習慣付け
- そもそもの覚悟
これらが必要になります。
具体的な学習法や学習ツールについてはこれらの記事で述べています。


3.全ての科目で最低得点を上回らなくてはならない(重要)
社労士試験を合格するためには以下の条件をともに満たさなければいけません。
2の条件、これが社労士試験の難易度を上げている最も大きな理由です。
つまり、たとえ択一式、選択式、どちらもほぼ満点であったとしても、1科目でも合格基準点未満だった場合は不合格になります。

ワイを含め、ここで何人の受験生が涙をのんだか…。
そのため、

この科目は苦手だから捨てちゃって、他の科目で点数を稼ごうっと。
というような試験対策はできません。
このレベルまでもっていかなくてはなりません。

しかも試験範囲はものすごく広いんでしょ…?
え、やばくない…?

そのとーり♪(タケモトピアノ)
まとめ ~社労士試験の良い点を添えて~
社労士試験を難関にしている3つの理由をまとめると以下になります。
この記事を書いている途中で、

あれ、ワイは社労士試験のネガキャン記事書いてたんやっけ…?
というような気分になりましたが、ここでこの試験の良い点も紹介いたします。
社労士試験は上記の基準をクリアしていれば全員受かる資格です。
他人と競う必要がありません。闘うのは自分自身なのです。
また、試験内容は難関ではありますが、だからこそ、
- 試験学習で得た知識・経験
- 合格したという自信
これらは必ずこれからの人生で役に立ちます。
実際私もあの試験を合格できたことで自分に相当自信がつきましたし、その知識を今の職場でも活かせています。
これから社労士試験を受けようと考えている方の、覚悟を決める一助になれば幸いです。
今回はここまで。ありがとうございました!
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