
これまで資格勉強とかしたことないんだけど、気をつけたほうがいいこととかあるのかな…。
社労士試験は合格率約6%の難関資格のため、複数回受験する方も多い試験です。
かくいう私も3回目の受験で合格しています。
約3年受験を続ける中で、社労士試験だけでなく他の難関資格にも適用できる教訓、気付きのようなものを得ることが出来ました。
そこで今回は、私が3回受験する中で得た3つの教訓をご紹介しようと思います。

- モチベーションの維持
- 試験への不安
これらを解決できる方法やツールも紹介しているから見ていってね~。
1 手段と目的を履き違えない


毎日残業があってきつい…でも勉強しなきゃ…。

子育てをしてたらまとまった時間が取れない…。
試験に合格するために勉強をしていたのに、
- 勉強時間を達成するためにだらだら勉強をする。
- 勉強時間を満たしただけで満足してしまう。
- 昨日いつもより勉強したから今日は休んでしまう。
こんな事ありませんか?
本来の目標は「試験に合格すること」なのに、いつの間にか「勉強すること」が目的化してしまう。
仕事・家事育児がそうさせてしまうんですよね…。しかし、あくまで本来の目的は資格を取得すること、よりよい人生を歩むことです。
日々の生活をこなしながら学習を続けることはなかなか大変な作業ですが、手段と目的を履き違えないように気をつけましょう。
また、再受験の方で、

去年に結構勉強したし、まだ始めなくてもいいよね~
と、学習開始を先延ばしにしてしまうことがありますが、絶対にやめましょう。めちゃくちゃ忘れていきます。(実体験)
私のような間違いをしないようにしましょうね…。(参考記事)
勉強時間の記録はモチベーション維持に有効
目的化してはいけませんが、勉強時間の記録はモチベーション維持に有効です。

こんなに学習を続けられたのか!自分、やるじゃん!
学習時間を記録することで自分に自信が持てますし、さらなるモチベーションにもつながります。
そのためのツールとして時間記録アプリ「Toggl Track」をご紹介します。
このアプリの良いところは、ポモドーロタイマーもセットになっているところですね。
こちらの記事でも紹介しましたが、ポモドーロタイマーは勉強に専念することができ、かつ集中力も鍛えられる素晴らしいツールです。ぜひ利用してみてください。
また、もう一つのメリットとして「時間を記録し始める」ことを学習スタートのきっかけにできるというものがあります。
仕事から帰ってきてダラダラしてしまい、学習をなかなか始められない…、という方はこのアプリで記録を開始する=学習開始という合図にしてしまうのもいいでしょう。
2 目標(ゴール)を意識し続ける

みなさんが社労士試験を受ける理由はなんですか?
- 今の職場より条件のいい職場へ転職するため
- 社内で社労士の知識を活用するため
- 士業として独立開業したい
など、様々なものがあると思います。
目標(ゴール)を意識し続けることは難関資格に合格するために必須条件と言っていいでしょう。
なぜ目標を意識し続けないといけないかというと、
- モチベーションの維持
- マイルストーンの修正
この2点において必要だからです。
モチベーションの維持
モチベーションには、スタートモチベーションと持続モチベーションの2種類があることをご存知でしょうか?
スタートモチベーションは、
目標を達成した状態を意識することで作られる。
持続モチベーションは、
目標達成までのプロセスによって作られる。
目標(ゴール)を達成するイメージを持ち続けることも重要ですが、目標達成までのプロセスを視覚化することも重要、ということです。
しかし、プロセスを視覚化するためには目標から逆算しマイルストーンを置く必要があります。
この2つのモチベーションを維持するためには、どちらにせよ目標を常に意識し続けることが重要になるんですね。
詳しくはこちらの書籍に書かれていますので興味のある方は読んでみてくださいね。
ちなみに私の場合、転職サイトを見ながら「合格したらこんな転職先があるんだ!」と自分を奮い立たせていました。
→【人事・労務・総務】社労士関連の就職、転職サイト、おすすめを紹介
マイルストーンの修正
マイルストーンは目標に対する中間目標や節目という意味で使われます。
1年単位で学習を行う社労士試験を始めとした難関資格学習では、このマイルストーンの設置が大切になります。
これは、モチベーション維持の部分で説明した「持続モチベーション」を維持するためです。
スタートモチベーションのみで走りきれればいいのですが、長丁場の資格試験、仕事や家事育児を行いながらという状況だと、それだけではどんどん気持ちがしぼんでいき挫折してしまいます。
だからこそマイルストーンを設定し、
- 身近な目標を掲げて
- それを達成し続ける
これが重要なんですね。
何を設定するかは様々ですが、最初は「今週中に労基法を終える!」とか、「今月で過去問を1周する!」など、学習時間や量を意識することも効果的です。(目的化しないように注意が必要)
マイルストーンの置き方
目標から逆算するのが鉄則です。
社労士試験は毎年8月の第4日曜に開催されます。
人それぞれ状況は異なりますが、試験日までに合格点に届くようにするためには?という視点でマイルストーンを設置していきましょう。
資格学校へ通学されている方は案内やスケジュールがあるため問題ないかと思いますが、独学で「いつまでにどのようなことをすればいいかわからない」という方は、下の記事を参考にしてみてください。
→【社労士試験】独学で合格するための学習スケジュールと注意点について
3 自分ができることにだけ集中する

社労士試験は合格率が平均6%台の難関資格です。
また、運の要素がからむ試験でもあります。
どれだけ勉強していても、選択問題(労働一般・社保一般)が1点足りないせいで涙をのむ方は毎年います。
- なぜこんな出題形式なんだ!ひどい!
- どれが救済されるんだろう。不安だ…。
- なんでこんなところを出題するんだよ…。
などなど。気持ちは痛いほどわかるのですが、これは考えてもどうしようもないことなんですね。
例えば、あまり勉強していなくても自分の学習範囲の問題だけ出れば合格出来ますし、どれだけ勉強していてもノーマークの問題が出題されてしまうこともあります。
こればかりはどうしようもありません。
しかし、問題集を解き、テキストを読み込んでいけば、答えられる問題は確実に増えていきます。答えられる問題が増えれば当然合格する確率も上がりますよね?
つまり突き詰めれば、試験学習というのは「合格する確率を上げていく作業」である、ということです。
だからこそ、自分ではどうすることもできない部分を気にして時間を無駄にしたりせず、「自分ができることにだけ集中する」ことが重要なのです。
まとめ

では、今回の記事のまとめです。
① 手段と目的を履き違えない
日々の生活をこなしながらも、手段と目的を履き違えないように。
② 目標(ゴール)を意識し続ける
スタートモチベーション・持続モチベーションの2つを維持し続けるためにも常に目標を意識し続ける。
③ 自分ができることにだけ集中する
どうしようもないことに労力をつかわない。
社労士試験のみならず、他の資格試験にも適用できるようなものを3つご紹介いたしました。
特に③の「自分ができることにだけ集中する」というのは精神衛生にも有効と考えています。
学習をすればするほど、自分ではどうしようもない部分への不安や苛立ちが大きくなってきます。
「こんなに趣味・家族との時間を削って勉強したのに…」
「選択式で全然知らないところが出てきたらどうしよう…」
私も試験直前は情緒不安定になりました。残念ながら、この不安は学習を続けるか合格することでしか解消できません。
しかし、振り返って考えると、この不安というのは「あなたが頑張っている証拠」でもあると思うのです。
その不安を認めた上で、自分ができることにだけ集中する。これがもっとも効果的な精神を安定させる方法だと思うのです。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。どうもありがとうございました!
また、独学で学習を予定されている方におすすめの問題集等をまとめていますので、こちらもご覧ください。
【お知らせ】
今回の記事を「資格Hacks」様にてご紹介いただきました。
資格に関して幅広い情報を発信されているサイトで、社労士などの士業だけでなく、情報系の資格から妊娠中の女性におすすめの資格まで紹介されていますので、興味を持った方はぜひごらんください!
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