択一式はいけるんだけど選択式はどれだけ勉強しても不安だ…
選択式って結局運じゃない?なんかモチベーションが下がっちゃう…
社労士試験を勉強をすすめていると誰しもが陥る感情があります。
それが、「選択式怖い」
学習を進めていくと、「択一式は順調に点数が上がっていくけれど、選択式が…」という方は多いのではないでしょうか。
私も直前期の模試で健康保険0点を叩き出し絶望しかけた過去があります。
過去問をみても「なんやこれ…」と声を出してしまうような難問が毎年出題されていて、なんて理不尽なんだと思うこともありました。
それでも選択式は各科目3点以上という基準をクリアしなければなりません。
私が勤めている社労士事務所の同僚さんも試験勉強をしていますが、
選択式、どうやったらクリアできるんですか…?
と、うつろな目をしながら問われたのでこの記事を書きました。
選択式についての私の考え方はこちら。
- 選択式は「ガチャ」である。
- ただし、自分で確率は変えられる。
※(ガチャ…ゲームなどでキャラや装備を得るためのくじ引きのような仕組みのこと)
そして、対策としては、
以上を解説していきます。
- 不安な気持ちを落ち着けるための考え方
- 独学での対策法
を書いてみたから、悩んでいる人は参考にしてみてね。
選択式の恐ろしさについて
社労士試験の最終関門は選択式の基準点をクリアすることです。
選択式の恐ろしさを簡単に説明すると
- 1問あたりの比重が大きい(20%)
- 基準点(3問正解=60%)のラインが高い
- マイナーな問題が出る可能性
科目ごとに2問しか間違うことができない上に、「そんなとこ出すのか…」というようなマイナーな部分からの出題がありうるんですね。
社労士試験は1科目でも基準点を下回っていれば不合格になります。
「1年間の努力が奇問難問によって無駄になってしまうのでは…」という不安や無力感におそわれる受験生の方は多いのではないでしょうか。
ワイも直前期とか不安で仕方なかったなぁ…
選択式の考え方・選択式は「ガチャ」である
理不尽なほどの難問が出題される選択式。私も受験時には不安で仕方ありませんでした。
そこでたどり着いたのが、選択式は「ガチャ」という考え方です。
必死に勉強しているのに「ガチャ」ってひどいんじゃないの??
そう思われる方もいるかと思います。
しかし事実、勉強している部分が本試験で出題されるかは運によります。
あまり勉強していなかったとしても、勉強していた部分だけが出題されれば合格できるでしょうし、選択式で難問が出たとしても、たまたまその部分を知っていれば正解できてしまいます。
「勉強したところが出題されるかどうか」は自分でどうしようもできない問題なのです。
「自分でできること」にだけ集中する
では資格試験は全部「ガチャ」であり、運でしか無いのでしょうか?
違います。
勉強すればするほど「ガチャ」の当たり確率は上げられるのです。
例えば、語句に5つ候補があった場合、
何も知識がなければ正解する確率は20%です。
しかし、知識で5つのうち3つ除くことができれば確率は50%にまで上がります。
もちろんしっかり覚えていれば100%になります。
このように、勉強すればするほど正解確率を上げることができるのです。
もちろんここまで単純な話ではありません。
しかし、心配してもどうしようもないのであれば、その時間や労力を勉強に使うべきです。
大事なのは「自分でどうにかできることにだけ集中する」ということです。
勉強=確率を上げる作業という考えでやっていけば、
これだけ勉強したんだから、私が合格する確率はめちゃくちゃ上がっている!
仕事終わりでしんどかったけど、今日も勉強して合格確率を上げる事ができたぞ!
と、ポジティブな捉え方をしていけるのではないでしょうか。
確率を上げるための方法
確率を上げていくためには、知識+解き方が必要です。
選択式問題は択一式問題で身につけた知識で解ける問題も多いです。
しかし、ほぼ毎年救済が行われる労一・社一・健康保険の重箱の隅をつつくような出題をどうするかが問題です。
ここでは私が実際に行っていた独学での選択式対策について説明いたします。
知識について(独学の場合)
知識は択一式問題で身につけた基礎知識+合格のツボと比較認識法で上乗せするイメージでいきましょう。
一般常識は法律問題が出たらサービス問題と思えるくらい、統計問題などが非常に難しいです。
特に白書問題は範囲が非常に広く、勉強してもすぐに効果が出にくいところですから、はやめにとりかかり大まかな流れと数字を抑えることが重要です。
上記のテキストや問題集を使い、選択式で問われやすい部分の知識をつけていきましょう。
選択式の解き方について
基準点をクリアする確率を上げるためには選択式の解き方を理解する必要があります。
- わかる選択肢から埋める
- 語句群から空欄に入るであろうグループに分ける
- 知識+文脈から選択肢を除いていく
確実にわかる問題は埋めて、何となく分かるけど…という問題には、候補の語句を絞っておきます。
グループ分けができたら、さらに語句を絞っていきます。
- そもそも何を問われている問題なのか
- 前後の文章とのつながり
で省ける語句は除外していきましょう。
この時点で確実に3点取れるなら問題ないでしょう。
解き方っていうても劇的な効果があるわけではないんよね。ただ、方法は知っておいて損はないのでね。
救済を見据えて「2点を取る」
「1点は確実に取れたけど、他の4問はわからない」という3点を取るのが難しい場合、2点を狙いにいくことを考えましょう。
「A,Bの空欄に①か②どちらかの語句がそれぞれ当てはまる」という問題があった場合、①もしくは②の語句をAB両方に入れる、というような方法もあります。
こうすれば確実に1点は取れる計算になりますね。
※1点は確実に落としますし、そもそもの前提が間違っていたなど0点のリスクもあるのでこの方法を利用する場合は注意が必要
救済措置は毎年行われていますが、過去10年間で1点救済が行われたのは1回だけです。
そのため最低でも2点を死守することは非常に重要です。
練習には模試
解き方の練習には資格学校や市販の模試を利用するのもおすすめです。
ちなみに、TACの場合は2種類あり、
- 基本的な問題が比較的多い「みんなが欲しかった! 社労士の直前予想模試」
- ハイレベルな問題を揃えた「本試験をあてる TAC直前予想模試」
があります。
模試は予想問題の集大成ともいえます。
法改正や重要論点のまとめもあり、知識の整理としても利用できますので、ある程度早めにとりかかっておくのが吉です。
【閑話】心を落ち着けるための確率論
だめだ、まったくわからない…もうだめだ…
試験中、このように思ってしまう方も多いと思いますが、
ここまで学習してきた自分がわからない=他人もわからない
という可能性が高いです。
そこで心を落ち着けるために確率で考えるという方法もあります。
例えば、1問だけわかっているけど後の4問がわからないという場合に、
語句をグループ分けした結果、それぞれ3つまで絞れたとします。
1問の正解確率を33%とすると、4問中1点以上取れる確率は約81%になります。
つまり、救済があった場合他の基準点をクリアしていれば81%で合格できる(可能性がある)という計算になるんですね。
あくまで単純に計算した確率ですし、救済が行われるかは合格発表の11月までわかりません。
しかし大事なのは、1問しかわからないからと心が折れそうになっても「確率を上げる」努力を惜しまないことです。
毎年多くの受験生が泣かされる選択式ですが、「確率を上げる」という考えで心を落ち着けるのも方法の一つかと思います。
まとめ
結局、一番の対策って効率的な学習を積み重ねることなんよね。
今回は、選択式についての考え方に重点を置いた対策法について記事にしました。
選択式は毎年難問が出題されており、直前期はどうしても精神的に不安定になりがちです。
そういったときに今回紹介した考え方を知っていれば、不要な時間や労力をつかうことなく勉強に打ち込めるのではないでしょうか。
選択式に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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