
知り合いが救済で受かったって言ってたけど、救済ってなんのこと??
どうもほとけです。
社労士試験ではほぼ毎年と言っていいほど救済措置というものが行われます。
毎年試験後には「どの科目が救済されるのか」論争が巻き起こる、というのが風物詩になっています。

ワイも、その救済措置によって合格できた一人やで〜。
私の周りでも救済措置のおかげで合格できたという方は多数います。
そこで、今回は社労士試験における救済措置について、過去のデータを紹介しつつ、わかりやすく紹介いたします。

救済措置を見越した試験戦略?とかもあるから、そこも見てってね~。
救済措置とは?
社労士試験は、
この2つを満たしたときに晴れて合格となります。
そして、救済措置とは2の「それぞれの科目の基準点を引き下げること」をいいます。

科目毎にも合格ラインが設定されている、ということやね。
話題になるのは選択式
毎回話題になるのはもっぱら選択式の方です。
なぜかというと、択一式と選択式とでは1問の重さが違うからです。
- 択一式は10問中4問正解(40%)で基準点クリア
- 選択式は5問中3問正解(60%)で基準点クリア
と、基準点までのハードルが選択式のほうが高い上に1問あたりの比重も倍になっており、毎年、選択式の1点に泣く受験者が多数排出されているのです。

選択式の1点で1年間の勉強が報われるか決まることがあるのか…。
怖いな…。

8月に受験終わってから11月の合格発表まで、どの科目で救済措置が行われるのかわからないんよね。
だから、選択式で2点をとってしまうと、2ヶ月半の間、もやもやとした気分で過ごさないといけないというね…
救済措置が行われる基準とは
救済措置の基準について、このように記載されています。
各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。
ただし、次の場合は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを行わないこととする。
ⅰ) 引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
ⅱ) 引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合
(引用:厚生労働省-社会保険労務士試験の合格基準の考え方について)

な、なんだかわかったような、わからんような…
具体的に救済措置が行われるパターンをみてみると、
ここからわかるように、3点以上を取得できた人が半分に満たなくても、2点取得者が多い場合は救済措置が行われないということになります。
また、1点まで救済が行われたことは2000年~2020年までで4科目のみです。
上記の条件から、1点救済が行われる=0点取得者が3割超、ということになりますから、現実的な救済措置のラインは2点ということになります。
過去の救済措置データについて

これまでどれくらい救済措置っておこなわれてきたの?
ここでは過去の救済措置のデータを紹介します。
ちなみに、2020年は選択式の労一・社一・健保が2点に引き下げられる救済がありました。

後のデータで分かると思うけど、この3つは救済措置の常連なんよね…。
過去10年間の救済措置データ
2020年 | 択一: なし | 選択: 労一・社一・健保 |
2019年 | なし | 社一 |
2018年 | なし | 社一・国年 |
2017年 | 厚年 | 雇用・健保 |
2016年 | 一般常識・厚年・国年 | 労一・健保 |
2015年 | なし | 労一・社一・健保・厚年 |
2014年 | 一般常識 | 雇用・健保 |
2013年 | なし | 労災・雇用・健保・社一(1点) |
2012年 | なし | 厚年 |
2011年 | なし | 労基・労災・社一・厚年・国年 |
(参考:厚生労働省)
上記データを見ると、
過去10年間では、2012年を除く毎年、労一・社一・健保のいずれかが救済されています。

労一・社一は統計問題とかもあって、範囲がめちゃくちゃ広いから平均点が低くなりやすいね。
健保は細かい規定とかをピンポイントで突かれたときに救済が行われてる感じやね。
【不安解消】社労士試験、合格までの3つの学習段階を解説!
この記事でも解説していますが、これら3科目の選択式対策は早めに取り組むべきでしょう。
そのために他の科目や頻出の基本問題は効率よくおこなっていく必要があります。
個人的には、社労士24を購入し短期間で基礎を固め、法改正や先ほどの選択式対策に時間を割くというのが効率のいい学習法かと思います。
社労士24について紹介している記事はこちら

救済措置を想定した社労士試験攻略

救済措置についてはわかったけど、それが社労士試験攻略とどうつながるの?

限定的ではあるけど、試験で使えるかもしれん方法やから知っておいて損はない、と思うで。
もし、皆さんが試験本番の午前中の選択式でこのような状況だったらどうしますか?
こんな状況、想像しただけで胃が痛くなりますが、本試験を複数回受けたことがある方は似たような経験があるのではないでしょうか。
上記の前提で、もっと具体的な例で考えます。
選択式で
- AとBの空欄に
- ①か②の語句、それぞれどちらかが当てはまる
という問題があったとしましょう。
※「A-①、B-②」か「A-②、B- ①」のどちらか、ということですね。
他の3問中、確実に正解と言えるものは1問だけだったとした場合、
とれる方法は2つ。
- 無理して3点を狙いにいく
- 確実に2点取りにいく
○1の方法
あっていれば3点を超えますが、不正解だった場合、最悪その科目が1点になる可能性があります。
先ほど説明しましたが、救済措置で基準点が下がるのは基本的に2点まで、と考えたほうが良いため、1点になってしまうと不合格となる確率がかなり高くなってしまうのです。
○2の方法
これは、ABともに①(もしくは②)を回答するという方法です。
確実に2点を取って救済を待ちつつ、他の2問中1問でも正解すればあわよくば基準点を超えられる可能性もある、というものです。
※どちらにもリスクはありますのであくまでも方法のひとつ、と捉えてください。

すべて基準点を超えて堂々合格、というのがベストではあるけど、
こういった、少しでも合格の可能性を上げる手段を知っておくというのは試験攻略に必要やと思うんよね。
まとめ~救済措置は今後も続くのか~

救済って自分ではどうしようもないから、なんかもやもやしちゃうわね…。

せやねぇ。
唯一自分でなんとかできるとすれば、救済関係なく合格できるように勉強するってことくらいやね。
(それがむずかしいんやけどね…)
大きな試験内容の変更がない限り、社労士試験の救済措置はこのまま続くでしょう。

この救済措置も社労士試験の一部と考えて、試験勉強を頑張って合格できる確率を上げていこう!
このブログでは他に独学合格時に使用していた問題集の紹介や社労士として就職転職する際のおすすめサイトなどを紹介しています。ぜひご覧ください!


どうもありがとうございました!
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